Home//礼文島紹介//礼文島情報 その1 その2 その3//島内観光情報//トレッキング情報//リンク//礼文の花々

ゴメ:
礼文海岸ではウミウ、カラスの他にオオセグロカモメ、ウミネコを
よく目にしますが、このカモメとウミネコを総称して島の人はゴメと呼びます
カモメとウミネコの違いは、足の色がピンクなのがカモメ、黄色がウミネコで
カモメの方が一回り大きい。また、茶色っぽい鳥もゴメの群れに見かけますが
これはゴメの子供で3年ほどで成鳥となります。
他の海岸にいるゴメと比べると、とにかく礼文のゴメは大きい
それもそのはず、礼文のゴメは脂の乗ったホッケを丸ごと食べます。
私達が魚をさばいているとゴメやカラスが寄って来てすきあらばと
狙い、上手に奪って行きます。おまけに律儀にその代償として
洗ったばかりの洗濯物や車、拭いたばかりのガラス窓に容赦なく糞を
落としていきます。私達にとっては天敵です。

ホッケ:
礼文近海で捕れる魚類は、かつては鰊、現在はタラ、カレイ、ガヤ、
ソイ、アブラコ、それにホッケといったところ。
そのうち特にホッケは礼文では欠かせないものです
是非、礼文産のホッケをご賞味いただきたい。札幌のスーパーでは
礼文産のホッケとなると値が張ります。
日本海の荒波にもまれて脂がのり、身のしっかりした礼文のホッケ。
このホッケを背開きにし、特性の味噌とねぎを乗せ炭火で焼いて
食べる礼文名物のホッケのチャンチャン焼きは礼文にいらしたら
是非とも味わっていただきたい一品です。
また、ホッケの塩焼き、みりん漬け、煮物なども美味しいです。
礼文の家々の軒下にはホッケを糠に漬けそれを干した糠ボッケ
よく目にしますが、一匹150円ほどと価格的にもお買い得で
酒の肴やお土産にもいいでしょう。

ウニ:
例年、5月中旬からキタムラサキウニ(通称ノナ)漁が始まり、
6月中旬からエゾバフンウニ(通称ガンゼ)に代わり、ガンゼが
産卵期に入る8月下旬からは再びノナ漁が始まります。
ノナの形は黒い球状で2~3cmほどの刺が球を覆う。
殻の中には5つの卵があり、その色は肌色に近い黄色を
しています。一方ガンゼはその名の通り馬糞状で、どこか
たわしを思い出させ、卵の色は濃い橙色をしています。
ウニ漁は磯船に乗って、口に‘箱めがね’と呼ばれる海の中を
覗く道具をくわえ、片足でカイを操作し、2~3mほどの長い
網(タモ)を手に取って岩場に吸着したウニを取っていきます

その動作は見事なものです。

利尻昆布:
北海道には日高周辺で採れる日高昆布、
羅臼周辺で採れる羅臼昆布、そして稚内、利尻、礼文周辺で
採れる利尻昆布があります。
利尻昆布は2~3年で日本海の荒波にもまれて立派なだし昆布
となり、だし昆布になる前に採るのが早煮昆布です。
通常、7月20日前後から漁期が始まります。
礼文香深産の昆布のほとんどは京都の問屋に出荷されます。
関西の一流料亭で使われている昆布だしは利尻昆布と思って
いいでしょう。
昆布漁は、磯船に乗って岩に張り付いた昆布の根を根ごとねじり
という棒で括り付けて引き抜く方法と、鎌を使って丁寧に根から
刈り取る方法があります。

採った昆布は風向き、表裏を考慮して乾くまで幾日も干し続け、
最終的に長さ、幅によって1等~4等まで等級分けします。
昆布一枚一枚頭を切って赤葉を取り除く作業は単調でつまらなく
大変な作業です。商品にするまで、とにかく手間がかかります。
ちなみに取り除いた赤葉も雑昆布として商品になり、昆布は
捨てるところがひとつもないのです。
尚、浮きを使ってロープをは張り、そのロープに種を付け昆布を
育てる養殖漁も行われています。

漁師の生活:
礼文の中心産業は観光漁業と言っていいでしょう。
漁師の朝は早い。夜は早く床に就き、朝3時ぐらいになると
漁の準備を始めます。
漁は組合によって運営されているため単独では漁に出る事は
できません。海がしければ当然中止となります。
礼文の漁業の中心は昆布ウニです。
昆布はこの辺りの近海で採れる高級感漂う利尻昆布
ウニはエゾバフンウニ(通称ガンゼ)キタムラサキウニ(通称ノナ)
があります。
漁師に定年はありません。都会のお年寄りに比べて、漁師の
おじいちゃんはすごく元気です。
漁師は身体が続く限り漁に出ます。たくましい限りです。

礼文の人々:
礼文の人々は青森の津軽からの移民が多い。
その名残りで、町には津軽町という地名もあります。
島の人々の言葉は津軽弁。いかにも島の人々らしく
のんびりとマイペースで生活しています。
道内や内地からの観光客にも分け隔てなく温かく迎えてくれ、
帰る時には「またおいで、いってらっしゃい」と送ってくれます。
また道端を歩いていると気軽に車に乗せてくれたりします。
私達現代社会の人々が忘れがちな心の会話、義理・人情の世界
ここには存在します。
島以外の人からすると、島の言葉は少々きつく聞こえるかも
しれませんが、決して怒っているわけではありあせん。
それがこの島では普通なのです。
とくに敬語を必要としない、昔ながらの年功序列が存在しないのが
礼文社会です。

気候:
観光シーズンの6月から8月にかけては平均的に
最高気温が20℃前後、最低気温が15℃前後と考えて
いいでしょう。当然、年によってばらつきはあります。
内地(本州)と違って湿度が低いせいか気温よりも
寒く感じるかもしれません。
特に早朝はかなり冷え、朝露で道路一面が濡れることも
あります。

また礼文島は‘風の島’とも呼ばれているとおり風の強い日が
多く、その風は冷たくよく晴れた暖かい日でも寒く感じるでしょう。
礼文では風向きによって天候が異なり、桃岩周辺や礼文岳周辺では
ガスがかかりやすい。
尚、晴天時は空気が澄んでいて日焼けしやすいので、
日焼け対策は忘れないように。

高山植物:
礼文島には約300種類もの高山植物が存在します。
その中にはレブンソウレブンアツモリソウのような
固有種があり、数万年前からここに生育し続けている
生命力に驚かされます。
礼文はその昔大陸とは地続きでしたが早い時期に
離島化し、他の島では南からの植物の侵食によって
高山植物が失われましたが、礼文ではその北方植物が
保存され礼文島独特の自然環境がその生育を助けた訳です。
5月から10月まで次々高山植物が姿を現し、特に6月半ばから
7月半ばにかけては、桃岩展望台からも元地灯台に抜ける
遊歩道は花の楽園となります。

位置:
稚内から西に約60kmの位置に南北約30km、
東西約8kmの日本海に浮かぶ島が礼文島です。
最北のスコトン岬で北緯45°27’。
ちなみに、日本の最北端の宗谷岬は北緯45°31’。
稚内港からは船で1時間55分、お隣の利尻島鴛泊港、
沓形港からは共に40分。

宿のご案内